春は「のびやかに、めぐらせる」季節
春は自然界が芽吹き、生命のエネルギー(気)が上へ外へと伸びていく季節です。中医学では「春は肝(かん)と関わりが深い」とされ、肝の働きを助けることが春の養生のポイントとされています。
春は「のびのびと」過ごすことが肝の健康につながり、気の巡りをよくして元気な一年のスタートをサポートします。香りのよい野菜や旬の山菜を上手にとり入れて、体の内側から春のリズムに乗っていきましょう。
春の養生で気をつけたいこと
ストレスをためすぎない
春は肝の気が活発になる反面、ストレスや怒りで肝の働きが乱れやすくなります。リラックスできる時間を意識的にとることが大切です。
早寝早起きで朝日を浴びる
肝の「のびのびと動く性質」を助けるには、活動的な朝時間を大切に。冬の間にたまった老廃物を出すデトックスにも効果的です。
軽やかな食材をとり入れる
春は代謝が高まり、体が「冬仕様」から「活動モード」に変わります。脂っこいものや甘いものは控え、香りのよい野菜で気の巡りをよくしましょう。
酸味の摂りすぎに注意
酸味は肝を引きしめる作用がありますが、摂りすぎると逆に気の流れを妨げることも。酸味の物はほどほどに。
24節気における「春」の期間とは?
中医学では、自然のリズムに合わせた暮らし方=養生が大切にされています。その目安となるのが「24節気(にじゅうしせっき)」という季節の区切りです。
この約2月初旬から4月末頃までが「春の期間」とされ、体も心も冬から春への切り替えが必要な時期です。
節気名 | よみがな | 開始日(目安) |
---|---|---|
立春 | りっしゅん | 2月4日頃〜 |
雨水 | うすい | 2月19日頃〜 |
啓蟄 | けいちつ | 3月5日頃〜 |
春分 | しゅんぶん | 3月20日頃〜 |
清明 | せいめい | 4月4日頃〜 |
穀雨 | こくう | 4月19日頃〜 |
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